PCキッティング
情シス業務の1つにPCのキッティングがあります
社員が入社する際のPCをセットアップしておく作業です。入社した社員はそれを使ってすぐに仕事にとりかかることができます
中途社員の入社は毎月ではないとしても新入社員の場合は、4月にどっと来るのでPCキッティング作業も集中してしまいます
ルーチンワークですし面倒だなと思うことも多いのではないでしょうか
手作業でのキッティング
手作業でのキッティングは概ね以下の手順で行われます
- アカウント作成(仮パスワード)
- PCの各種設定(プリンターの設定やネットワークの設定など)
- ライセンス割当
- 業務で使用するソフトウェアのインストール
- 引き渡し後のユーザによるサインインで使用するパスワードの変更
これらを1台ずつ作業することになります
手作業キッティングの問題
手作業で設定するキッティングは時間がかかってしまいます
時間がかかる以外にも以下のようなところが悩みの種といったところでしょうか
- セキュリティの心配
- セキュリティ設定してもユーザで変更されてしまう
- 紛失盗難時のデータ搾取に何ら対処にしようがない
- 多要素認証(MFA:Multi-Factor Authentication)の設定が困難
- 顔認証、電番認証、スマホ認証 いずれもユーザ設定なので事前キッティングでの設定困難
- パスワード不明時の対処が困難
- ユーザしか知らないパスワードはもはや情シスでもわかりません。最悪は初期化ですが作業工数が発生してしまいます
- 引き渡し後のソフトウェアのインストールや更新はユーザ頼みになる
- ユーザ利便性のほかに、急なセキュリティ対応の場合にも不安が残ります
自動化によるユーザセルフキッティング
Microsoft EntraID/Intuneを導入することで、手作業キッティングの問題解決を図ってはいかがでしょうか
最初の設定をしておけば自動化されるので、PCキッティングはユーザで簡単に実施できます
- 情シスでセルフキッティングの設定をあらかじめEntraID/Intuneに仕込んでおく
- アカウント設定
- 各種設定(プリンタやネットワーク設定)
- セキュリティ設定(ユーザ側では変更できない)
- 業務で使用するアプリケーション配布
- ユーザがセルフキッティングを実施
- 基本的に情シスの関与は不要:簡単なマニュアルくらいはある方がよい
- PCの画面にしたがってユーザは自分でキッティング
- MFAの設定もPC画面からガイド
- 各種設定や業務アプリケーションは知らないうちに自動で設定配布
- キッティング後の運用も情シスはEntraID/Intuneでリモート運用ができる
- パスワードのリセット:セルフパスワードリセット機能を使えばユーザ自身でも実行可能
- 紛失盗難時にはリモートでPCを無効化
- 設定の変更や業務アプリケーションの追加もリモートで実行可能



Microsoft Intune ドキュメント
Microsoft Intune 向け公式製品ドキュメント
とはいえノウハウは必要なんです
Microsoft EntraID/Intuneを導入すると、なんだかいいことづくめですよね
とはいえ、ライセンスコストやノウハウが必要というのも事実です
とくにノウハウは一朝一夕に蓄積できるものではありません
It.pr-planningではノウハウ部分のご支援を提供可能です。手作業からモダナイズされた自動セルフキッティングへの進化をされてみてはいかがでしょうか
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