はじめに
企業における情シス部門の人手不足についてよく耳にする。特にスタートアップや非IT企業では情シスにかけるコストが限られてしまい慢性的に人材が不足しているようだ
ひとり情シスという言葉を耳にすることがあるがこれもその結果のひとつだろう
メンバーのスキル知識や経験不足に悩むケースもあるという
とはいえ新たに雇用するほどの予算を会社はみとめない。雇用するにしても満足できる人材を雇うまでに時間がかかってしまう場合もある
工数補填やコンサルティング等によるスキル補助において「情シス支援サービス」を利用するにいたるのは、こういった経緯だろうと思う
情シス支援サービス
何を「支援」してほしいのか
支援の形態や目的によって大きく2つのケースの分かれる
- 運用業務の工数補填
- PCスマホ等のデバイスキッティング
- ヘルプデスク業務
- アカウント追加削除等のルーティン運用業務
- コンサルティングによる技術スキルや知識不足解消
- セキュリティ対策
- 経験のない領域
- DXデジタルソリューションの導入
- 選定
- 設計設定
- 検証
- 運用設計
支援サービスの提供形態
どういった契約にするかによって提供形態は異なる
一長一短なところもあるので自身にフィットしたものを選ぶとよいだろう
いいところ、そうでないところも含めて以下に書いてみる
- 業務委託契約
- 〇:委託内容の自由度が高い:工数補填、コンサルティングいずれも提供可能
- 〇:専門業者が用意しているサービスメニューをそのまま利用可能
- 〇:個人事業主を利用すれば安価になる
- ×:委託先の品質とコストバランスが合わないときがある
- 安かろう悪かろう
- 高くても悪い場合もある
- ITソリューション代理店のサポートサービスを利用
Google WorkspaceやNotinといったITソリューションを購入した代理店によるサポートサービスを利用する。うまく利用すればコスト効果が高い- 〇:購入に付属しているのでとても安価。拡張サポートが別料金で用意されていることもあるがそれでも安価
- ×:当然だが購入したITソリューション製品にかかる支援のみの提供
よい「情シス支援サービス」とは
よいのか、そうではないのかは、結局は業務委託先の「人」に帰結するのではないかと思う。もちろん会社によっては提供品質の底上げや平準化を行ってはいるだろうが、それでも「この人」にお願いしたいとなってしまうのだろうなと思う
相性にもよるが、以下のような「よい」業務委託先の「人」にお願いしたいものである
- コンサルティング力
- ヒアリングによる問題の明確化とゴール設定がうまい
- できないことはできないと明言し対案を提案する
- スキル知識や経験
- 十分なスキル知識がある
- 情シスだけでなく関連の業務知識や経験がある
- マネジメントや組織運営、プロジェクトマネジメント
- 会計経理や総務業務
- サービス品質
- 調査や検証を行ってのアウトプットができる
- 属人化しないようドキュメント提供ができる:計画書、設計書、手順書、検証結果など
- コミュニケーション
- 日本語が上手
- 語学というよりコミュニケーション力としての日本語がうまい
- 会話もさることながら、Slack等のチャットツールでの効率的な意思疎通ができる
- 日本語が上手
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